最新「鉄」の基本と仕組み

鉄は紀元前25世紀に普及したと言われる人類と関わりの深い金属であり、
産業の区分でも「鉄鋼」と「非鉄金属」と、鉄とそれ以外といった分類をされる
ほど特別な存在である。

そんな鉄について、歴史やら、化学的な話、宇宙の始まりから鉄という元素
ができるまで、製法など、コレでもかと言うぐらい鉄に関して説明されている
本ではあるのだが、鉄に対する愛が強すぎて、鉄に関する著者の曲の譜面
まで載せており、これには流石に誰もついていけないだろうし、本の冗長な
部分であった。

この本を読んで知ることができたのは、鉄は常温では磁性を帯び体心立方
格子の結晶構造(α鉄)をとっているが、911℃~1392℃になると面心立方
格子(γ鉄)になり磁性を失い、1392℃~1536℃になると再び体心立方格子
(δ鉄)になり、1536℃以上になると鉄は液体になるということである。






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[ 2016年10月05日 04:29 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

アルミの科学

アルミは天然の状態では他の元素と結びついて、様々な化合物に変身して
いたため、古代から使われていた鉄や銅と違い、人間が本格的に使うよう
になってから、まだ1世紀とちょっとしか経っていない。

アルミは最初1825年に発見された後、30年後のパリ万博で展示された時
にはまだ貴重な金属で、金や銀ぐらいの扱いを受けていたのだが、1886年
に発明された電解法という方法を使って、氷晶石などのアルミ化合物を高
温で溶かした液を電気分解することで取り出されることがわかると、一気に
広まり、1852年には1ポンドあたり545ドルかかっていたのが、1890年に2ド
ルで作れるようになり、更に30セントぐらいで作られるようになり、普及して
いったという歴史を持つ。

アルミは他の金属と違い、加工もしやすく軽く、磁気も帯びず、他の金属と
混ぜて合金にすると丈夫にもなるのでアルミ缶やアルミ箔だけではなく、
車やバイク、新幹線、飛行機、建物の材料、印刷のための印刷板など、
想像しているより色んな用途で利用されていることが勉強できた。




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[ 2016年09月26日 04:34 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

注目のスーパーマテリアル

久しぶりに化学に関する本を読んだなと思ったら、もう化学に関する記事
を3年も書いていなかった。

今回読んだのはNewtonのムック本である。

この中で、3つほど紹介してみたい。

■透明の金属
 金属というのは、原子の間にある自由電子に光が当たると反射してし
 まうので、光沢のある不透明な物質になるが、酸化インジウムと、
 スズの酸化物は金属がもつ自由電子の1/10になり透明になるという。
 すでにこの物質は液晶ディスプレイに応用されている。

■電気を通し半導体にもなる鋼鉄の80倍の強度の炭素
 炭素は炭素原子が平面上につながったグラファイトと、正四面体状に
 整然と並んだダイヤモンドの2形態が知られているが、第3の形態として、
 C60とかC70といった炭素原子が集まってチューブ状に分子を形成する
 場合があるという。
 すすの中に埋もれており発見が遅れていたというものだが、この物質は
 炭素の配列によって、半導体になったり、金属になったりして、シリコン
 トランジスタよりも高い性能を実現したり、ダイヤモンドとほぼ同じ鋼鉄の
 80倍の硬さなのに、弾力性にも優れた物質にもなるという。
 これを応用すれば強度の高い材料を作ることができる。
 che004Fig01.gif
 che004Fig02.gif
 (パワーアカデミーより)


■透明人間
 昔のSFとかでは、透明になる薬を飲んで透明人間になるという描写がよ
 くある。さすがにそんな薬を作るのは難しいが、光の屈折を利用して後ろ
 の景色をうまく使い、そこに何もないようにすることができるという。
 この原理として、「負の屈折」ができる自然界に存在しない物質を作りだし、
 それで実現できるという。
 これが実現できてもレーダとか、熱とかに反応するので、軍事転用は難し
 いが、SFで定番のエロ目的には利用できるかもしれない。
 metamaterial_pic_02.jpg
 (Nikonホームページより)


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[ 2015年11月16日 04:22 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

元素のふしぎ展

一昨日、嫁と娘が実家に帰ったこともあり暇だったので、前々から気になっていた
「元素のふしぎ展」に1人で行ってきた。

このブログでは、時折元素について触れているが、大人になった今でも、本を読ん
んでブログにまとめるのは結構楽しい。

上野駅に到着。なぜか古代エジプトのようなポスターが色々と貼っていた。


中央口を出ると、演歌歌手の「ああ上野駅」という曲のポスターがあった。


ポスターを読んでみると、
東北方面から集団就職列車に乗って上京する少年たちを題材にした曲で、
東日本大震災復興の祈りを込めて歌われる曲とのことである。

なんと、ニッチにな層をターゲットにした曲なのだろうか?
そもそも、この歌手は旅好きおやじよりも若い30代ぐらいに見える。
そんな若者に、集団就職列車で上京した少年の気持ちが歌えるのだろうか?
一度聞いてみたくなった。

ツタンカーメン展。非常な混雑ぶりで、大行列ができていた。


そういえば半年ほど前のブレイク氏のブログにも大阪で開催されていた時の様子
が書かれていた。

それに比べ、「元素のふしぎ展」はすでに枯れている展覧会ということもあり、
入り口はガラガラだった。


しかしながら、中に入ると中々混んでいた。

入って水素からの解説を徐々に見ていると、教育ママ的なお母さんが、小学3~4
年生ぐらいの息子に対して、
「原子というのは原子核と電子からできている。これ重要よ」
と、少し、ヒステリック気味に解説していた。息子は馬耳東風といった感じである。

ヨソの家庭の教育方針にあまり口出ししたくはないが、こういった展覧会は、夏休
みの自由研究として、科学に対して子供が興味を持ってくれればそれで十分だと
思う。子供を勉強嫌いにしてはいけないのである。

モニターでは、元素の成り立ちについて説明があった。

宇宙はビッグバン後、宇宙にある水素が集まり大きくなり、恒星ができたそうである。
恒星の内部では、核融合反応があり、水素からヘリウム融合され、水素がなくなると
次はヘリウム同士が融合する。こうやって原子番号の大きい元素ができるのだが、
核融合反応では、鉄にまでしかなれない。
そして、内部では重力崩壊が起き、超新星爆発が起きる。この際に、鉄よりも原子番
号の高い、原子ができあがり、宇宙に撒き散らされるのである。

よって、地球にある鉄よりも重い元素というのは、この超新星爆発によって、できた
ものなのである。


アリストテレスの考えた4元素は空気、火、水、土とされており、この考え方に、
16世紀~18世紀と、割と最近まで支配されていたのである。


90年前の周期表。1924年にアメリカの物理学者ハリー=D=ハバードが作成した。


電子雲の模型。原子核の周りにある電子の存在する確率の分布を雲に見立てている。

1行目がs軌道、2行目がp軌道、3行目がd軌道、4行目がf軌道である。
そして、1行目の場合、1s、2s、3s、4sとなる。

ここまでの展示は、原子についての概論みたいなものを説明していたが、1年前
から化学の勉強を始めた旅好きおやじにとっては、すべて既知のことであった。
しかしながら、良い復習になった。

さて、ここからは各元素の単体や化合物が見られる。ヘリウム風船が配られて
いた。娘がいないので、未来の科学者(他の子供)のために風船はもらわなかった。


元素体重計。人間の体の一般的な組成比に体重を掛け算したものを数値として
表示する。


私も乗ってみた。
酸素53.893kg、炭素、20.32kg、水素8.835kg、窒素、2.297kg、カルシウム
1.237kg・・・の順だった。

金を持ってみよう。


金、銀、銅、アルミとそれぞれ持ち比べてみたが、金は飛び抜けて重く感じた。

アルゴンのプラズマ。原子核と電子が電離した状態で、気体、液体、固体のどれ
にも属さない。(すいぶん前にこのブログでも書いたことがある)


レアアースを使った光ファイバアンプ。ツリウムという元素が使われている。


私の知識では光ファイバアンプといえばエルビウムかと思っていたが、随分
古い知識だったようである。

第7周期の元素。さすがに放射性元素なので展示物は閃ウラン鉱と言った放射性
のないものぐらいしか飾られていなかった。


「みんなの好きな元素」のアンケート結果。1位は予想通りAu(金)であった。


夏休みの自由研究の小学生とそのお父さんやお母さんが主なお客さんだったが、
科学好きの旅好きおやじにとっても、このブログで触れた知識を復習する意味で、
有意義な展覧会だった。


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[ 2012年08月27日 04:31 ] 化学 | TB(-) | CM(2)

中学・高校化学のほんとうの使い道

「中学・高校化学のほんとうの使い道」という本を買った。

以前、このブログでも紹介した、「中学・高校数学のほんとうの使い道」、
中学・高校物理のほんとうの使い道」という本の続編である。

私は、この1年、化学の本をよく読んでおり、勉強知識をこのブログにまとめたり
しているのだが、その知識の多くがこの本にもまとめられている。

中学で習う物質の三態や酸化還元、化学反応から始まり、高校で習う化学式や
原子や分子のボーアモデル、そして周期表をもとに元素の種類や、各元素の特
徴などが説明されている。

大半は知っている知識なのだが、その中で以前から不思議に思っていたことが
やっと理解できた。

周期表そのもののことである。

その元素の特徴を決定づけるものは、電子の配置と考えられる。
周期表で、第1周期が水素とヘリウムで、第2周期と第3周期は1族と2族の次
は13族に飛ぶこと、第4周期と第5周期は1族から18族までの元素があり、
第6周期と第7周期は第3族に多くの元素が配置されている。

これは、原子の外側の電子の配置を理解すればおのずと理解できるものだった。

電子の配置はK殻に電子が2個、L殻に8個、M殻に18個、N殻に34個配置される
のだが、それぞれの殻では次のような軌道を取る。

K殻がs軌道1つ
L殻がs軌道1つとp軌道3つ
M殻がs軌道1つとp軌道3つとd軌道5つ
N殻がs軌道1つとp軌道3つとd軌道5つf軌道7つ

各軌道は2つづつの電子が配置される。
800px-Periodic_Table_structure_svg.jpg


K殻のs軌道みなので第1周期は2つの元素、
L殻のs軌道とp軌道で第2周期は8つの元素、
M殻のs軌道とp軌道で加わり8つの元素が配置されるのだが、
M殻のd軌道はN殻のs軌道のほうがエネルギー順位が低いので、第3周期は、
8つの元素だけになる。
N殻については、s軌道の2つの電子が満たされると、次はM殻のd軌道を満たし
始めるので、第3族から第12族までの元素ができるが、N殻の一番外側の電子
は1個か2個のままなので、性質が似ているのである。

さらにO殻についても、N殻と同じ要領で電子が満たされ、第5周期も同じような
周期表の配置となる。O殻のs軌道のほうがN殻のd軌道よりエネルギー順位が
低いからである。

さらに続けると、N殻のf軌道はP殻のs軌道よりもエネルギー順位が低いので、
f殻が満たされる前に第6周期になるが、第6周期の第3族の元素が多いのは、
このことが起因しているのである。






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[ 2012年06月09日 03:45 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

へんな金属、すごい金属

金属といえば、一般的に重くて硬いイメージがある。

これは、我々が接する金属の多くが鉄や銅やアルミニウムであるからであろう。

この本では、つかみとして、水より軽い金属(リチウム、ナトリウム)や、
チーズのような硬さの金属(ナトリウム、カリウム)などが紹介され、その他にも
透明な金属や風船のように膨らむ合金などが紹介されている。

金属に関する逸話も何点か紹介されていたので簡単に書いてみたい。

■日本最初?の公害
 中学校の社会科では日光の足尾銅山と習うが、実はもっと昔に公害があった
 という。
 奈良の大仏様は、作られた頃は金メッキが施されていた。
 当時は今のように電気メッキなどは無いので、金と水銀の合金を使う方法、今
 の言い方で言うとアマルガム法による金メッキだったとのことである。
 金を水銀に溶かし大仏さまに塗って、水銀だけが蒸発し金メッキができるので
 ある。
 この水銀は奈良盆地一体に広がり農地は放棄されたという。
 平城京は710年にできてから長岡京に遷都される784年までの短い間しか栄
 えなかったのは水銀公害が原因ではないかとも言われている。

■銀食器の用途
 銀は西洋で食器として重宝されているが、特に王族は銀食器を好んで使って
 いたという。
 というのも、当時の毒殺方法としてヒ素が使われていたのだが、銀と反応する
 と黒くなるので、これで毒が盛られているか判断したとのことである。
 毒を食らわば皿までならぬ、毒を食わせるならば皿まで変えろといったところ
 だろうか。

■日本刀
 日本刀は2層構造になっており、内側の柔らかくしなやかな部分、外側の硬い
 部分からできているということをこの本を読んで初めて知った。
 たしかに、日本刀は折れにくく、切れ味もいいと言われているが、こういう工夫
 があったのである。
 さすがはメイドインジャパンである。





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[ 2012年02月19日 05:28 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

金属結晶とアモルファス

金属も通常の物質と同じく、気体、液体、固体の3つの状態になるが、通常われ
われが接している金属は、常温常圧では固体の状態である。

金属は、液体の状態の場合、原子が自由に移動できる状態になるのだが、冷ま
すと結晶化する。

結晶というと、綺麗なもの思い出すが、単に固体の原子が規則正しく整列してい
る状態を言う。

高校生の頃、この金属の結晶について、面心立方格子、体心立方格子、六方最
密格子などを習い、単位体積あたりに原子が何個あるかなどという計算問題を
解いたものである。

    面心立方格子      体心立方格子       六方最密格子 

金属は、単一の原子だけではなく複数の原子を混ぜた、合金でもこのように、
結晶化する。

話は変わって、物質の三態の考え方に照らし合わせると、固体とは結晶化さ
れたものなので、結晶化されていないガラスは、固い液体であるという解釈に
なると習ったものである。 
(これは、私が中高生の頃の話で、今はカウズマンのパラドックスから液体
 ではないとされる。ただ、固体であるともされていないのだが…)

金属は結晶であるのが、高校化学での常識であるが、ガラスのように、結晶
化していない金属を作り出すこともできる。

液体状態の金属を、急速に冷やすと、結晶化する前に固まってしまう。
この状態ををアモルファスという。

アモルファスの特徴として、通常の結晶金属と比べて、硬くかつしなやかで、
錆びにくく、磁性化しやすいとされている。

結晶金属というのは完全な結晶ではないため、所々に結晶がこわれた部分が
ある。この部分が、金属のもろさや、腐食の起点になりやすく、磁壁を妨げるた
め磁性も帯びにくいとのことである。

アモルファスは、こういう特徴があるためメガネや腕時計に使うと長持ちするも
のが作ることができるのである。


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[ 2012年02月15日 04:12 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

ラジカルの可能性

有機化学の本を読んでいると、ラジカルと言う言葉が出てくる。

高校の時は、このラジカルを遊離基という言葉で習ったが、どういうものだった
か簡単に説明する。

原子は原子核の周りを電子が周っている。原子核にある陽子の数と電子の数が
同じで原子は中性の状態になる。ただし、電子の数は定員と同じ数になろうと
いう性質があるため、電子を取り込んで定員を満たし電気的には中性ではない
イオンという状態で安定するものと、他の原子と電子を共有して安定しようと
するものがある。

前者についてはつい最近説明したので、後者についてモデルを使って説明する。

下図はの左は炭素原子、右は水素原子である。


炭素原子の場合、電子の定員を満たすため、外側の軌道を8個、水素原子の場
合は2個になろうとする。
炭素原子1つが、4つの水素原子とそれぞれ電子を共有することにより、原子の
視点で見ると外側の電子が満たされて安定する。

これを共有結合という。

有機化学では、化学反応をする際、極僅かな時間だけ、電子を共有しない状態
になると説明されている。下図がそうである。

この状態をラジカル(遊離基)といい、電子を取り込もうとする状態なので非常に
不安定な(活性がある)状態なのである。

さて、このラジカルの考え方を応用して電池を作ろうという日本の会社がある。

NECである。

現在、まだ研究段階であるが、プラスチックの一種である有機ラジカル材料
を使って、このラジカル状態を電池に使おうというのである。

有機ラジカル材料は、電気化学反応速度が非常に速く、30秒以内に充電を
完了させることが可能とのことである。
他の電池と比べて10倍の高出力であることや、1000回の充放電を行っても
90%以上の容量を維持できる。さらに、通常の電池のように鉛やカドミウムな
どの重金属を使わないので環境にやさしく、薄く軽いので、衣服等への装着な
どの用途も見込まれている。


今のスマホは、リチウムイオン電池が全盛だが、このラジカル電池が開発さ
れれば、薄くて軽くて長持ちする携帯電話や、何時間も充電なしに走る電気
自動車、電気の長時間備蓄などの夢の実現も可能なのかもしれない。

やはり、理系の力はすごい!

NECホームページ 「有機ラジカル二次電池」より



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[ 2012年02月11日 03:58 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

金属結合とイオン結合

少し前のブログで自分の理解を試しがてら、金属結合とイオン結合を除く原子間
の結合と分子間の結合についてまとめたことがあった。
(2011/11/13 「有機化学を知るための基礎知識」)

今日は、金属結合とイオン結合についてお話する。

説明をするための例として、金属元素で原子番号11番のNa(ナトリウム)と、非
金属元素で原子番号17番のCl(塩素)を使って説明したい。

Na(左)とCl(右)の原子をモデル化するとそれぞれ次のようになる。
metal-01.jpg

モデルの真ん中の図は原子核を表し、数字+は陽子の数、周りの黄色いもの
が電子である。原子は原子核にある陽子の数と周りを回る電子の数が一致す
る。

ただし、実際は一番外を周っている電子の数が定員に満たされている状態が
一番安定する。
原子の一番内側のK殻の定員は2個、L殻は8個、M殻は8個である。

このため、Naなどの金属の場合、一番外側の電子がとれた状態が、
Clなどの非金属の場合は、一番外側の殻に電子を受け入れた状態が一番安
定した状態となる。


左のNaの方は陽子の数が11個に対し電子の数が10個なので、-が1個足りな
い。つまりNa+という陽イオンとなり、
右のClの方は陽子の数が17個に対し電子の数が18個なので、-が1個多い。
つまり、Cl-という陰イオンになる。

これらの陽イオンと陰イオンは互いにクーロン力という電気の力で引き合い結晶
を構成する。これをイオン結合という。図で表すと次のようになる。食塩の主成分
である塩化ナトリウムはこのように結晶になる。


金属同士でも結合する。この場合、一番外側の電子が原子核に束縛されない、
自由電子という状態で金属内を移動できるようになる。
この場合、陽イオンの間に自由電子があり、自由電子がクーロン力による接着剤
の役割をして、陽イオン同士で規則正しく配列する。図で表すと次のようになる。


金属が電気や熱を通したり、光沢を放つのはこの自由電子のおかげである。

金属の性質として、他にも、延性と展性があると言われる。
延性とは銅線のように引っ張って伸びやすい性質、展性は金箔のように圧力を
かけると薄く広がりやすい性質である。

なぜ、金属にそういう性質ができるのだろうか。

これは上の図を少し細工することにより説明ができる。
イオン結合の場合、力を加えると、下図のように+と+、-と-というような
部分ができ、電気的に反発し割れててしまう。


対して、金属はいくら力を加えても+と自由電子の-の配置は変わらず、割れ
にくく、延性・展性にとむのである。




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[ 2012年02月09日 04:09 ] 化学 | TB(-) | CM(0)

マンガでわかる元素118

帰省の際、暇になると思い、新大阪駅で買った本である。

一昨年前あたりから、書店の科学コーナーに行くと、こういう元素を題材とした本
をよく見かけるようになった。

たまに立ち読みはしていたのだが、文字が多いものや、反対に写真が多い図鑑
のようなものはあったが、あまり買おうという気にはならなかった。

この本は、現在発見されている118の元素について、一つづつその元素の用途と、
発見の歴史を簡単にマンガで書かれている。

今まで読んだ化学の本では、無機化学にしろ、有機化学にしろ、比較的原子番号
の小さい元素のものだったので、純粋にその原子や分子について考えていれば
よかったが、原子番号が大きくなると、核反応、つまり原子核崩壊という現象も物
質の性質を変える反応になるので、新たに核分裂や放射線なども考えなければ
ならないこともわかった。 

α崩壊、β崩壊、γ崩壊など言葉は知っていたが、どういうものなのか初めてしっく
りわかった気がする。

私が高校生の頃は、周期表にある元素は、原子番号が108か109ぐらいだったが、
それから10種類近く発見され、理論的には原子番号173まである。

原子番号137を超えると、一番内側の電子各である1s軌道の電子が光速を超え、
173を超えると、真空の崩壊(何も無いところから電子と陽電子が沸く現象)が起き
それ以上の原子番号はないとされている。
光速を超える物質がないという説が正しいとすると、138以降の原子番号の元素
は無いはずなのに、なぜ173までの原子が存在しうるのかということが謎である。

原子番号が高くなると、核分裂が起きやすく、半減期も10-12秒程度らしい。
このような元素を作って何がうれしいのだろうかと思った。
作ってもすぐに消えて、全く実用性がないのである。





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[ 2012年01月12日 05:32 ] 化学 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

旅好きおやじの日記

Author:旅好きおやじの日記
職業はIT関係です。
趣味は海外旅行(21カ国制覇)、読書、資格取得です。
取得した資格は以下のとおりで、半分趣味のようになってます。
情報処理(ITストラテジスト,システム監査,プロジェクトマネージャ,アプリケーションエンジニア,テクニカルエンジニア(システム管理),テクニカルエンジニア(データベース),ネットワークスペシャリスト,セキュリティアドミニストレータ,1種,2種)、元PMP、ITIL V3 Foundation、Oracle Master Gold、日商簿記1級、建設業経理士1級、英検2級

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