EURO版 バイオテクノロジーの教科書 下

EURO版 バイオテクノロジーの教科書 下



上巻は酵素とかグリーンバイオテクノロジー(農業)ということで、酵素や菌を
使って、食べ物をいかに工業的に作るかという話だったが、
下巻はホワイトテクノロジーといって、食物の成分であるアミノ酸とか、甘味料
ペニシリンなどの製造の歴史や製法、ウイルスに人類がどう対峙していくか、
生物の発生(胚が成体になる過程)に手を加える話、成人病の治療の話、
最後にヒトゲノムの解読後の、コントロールの話が書かれていた。

うま味調味料である「味の素」の話が面白かった。

普通の化学的な製法で、グルタミン酸を作ろうとすると、同じ化学式で光学的
に対称なL-グルタミン酸ナトリウムと、D-グルタミン酸ナトリウムが同数づつ
できてしまうが、人間の味覚に反応するのはL-グルタミン酸ナトリウムだけな
ので、余計なものができてしまう。

これを細菌を使えば、L-グルタミン酸ナトリウムだけができ、その後、他の
アミノ酸も工業的に製造が可能になったという話だった。

戦後の焼け野原の中、日本人が栄養不足になり、安いタンパク質を工業的
に作ることを追い求め、タンパク質自体の安価な生成は無理だったが、
タンパク質が分解された姿である、アミノ酸を工業的に作ったのが日本人で
あり、それが、このEUROの教科書に載っているということがよかった。

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[ 2018年04月10日 04:19 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

EURO版 バイオテクノロジーの教科書 上

EURO版 バイオテクノロジーの教科書 上



ちょっと前に「トコトンやさしい生命工学」という本を読んだが、その本が、
2003年刊行と、かなり古い本だったので、新しい本を読むことにした。

バイオテクノロジーというと、最先端の技術というイメージが強いが、
歴史を紐解けば、ビールやパン、チーズといった、発酵食品を作ること
がバイオテクノロジーに分類されるので、意外と歴史は古いということ
がわかった。

発酵とか、酵素とか、酵母とか、いうキーワードを聞くと、何か食べ物を腐ら
せて、別の食べ物を作るという、嗜好品的な加工術というイメージを持って
いたが、昔のヨーロッパや中東では「きれいな水」というものが手に入りにく
かったため、安全な液体を作る技術として、発酵して無菌状態の液体を作る
ことが考えられた、それがビールやワインであったということが理解できた。

あと、太陽から届くエネルギーは400兆キロワットで、人間が必要な1年のエ
ネルギーは30分以内に届き、このうち光合成で0.3%が化学エネルギーに変
換されており、そのエネルギーが長年かけて石油や石炭になりエネルギー
として使われるということで、元々、石油や石炭というのは太陽エネルギー
であり、それが変わった姿であるということも、いまさらながら理解できた。

だから、植物に豊富にあるセルロースを使って発電ができれば、長年かけて
石油や石炭にするという過程が省けるわけで、有用なバイオテクノロジーの
一つであるということも理解できた。
(今生きている植物には限りがあるため、無尽蔵に使えるわけではないが)




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[ 2018年03月30日 04:10 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

トコトンやさしい生命工学の本

トコトンやさしい生命工学の本




バイオテクノロジーという言葉は、かなり前からある言葉だが、具体的に何
なのかと聞かれると、端的に答えられないので、このような本を借りてみた。

生命工学は、遺伝子をいじくって人間にとって都合の良い品種を作ったり、
細菌や植物など生物を直接使って、環境問題やエネルギー不足の解決を
試行したり、病気や老化の根本原因を遺伝子や体を組成する成分から見
つけ、人々の健康を保つためにどうするかを考える学問であると理解した。

この本で、特に、印象に残ったのが「酸素」の話である。

酸素というのは、大気中に20%ほどある我々に無くてはならない気体である。

ただ、この酸素、毒でもあり、酸素濃度の濃い場所ではマウスも3日程度
しか生きられないと言った話や、長年酸素にさらされることで、タンパク質や
DNAに徐々に傷がつき、それが癌になるという話、毒性の強いフリーラジ
カルのような酸素には、抗酸化作用のある栄養をとるのが有益であること
などが、理解できた。

あと、コエンザイムQ10の話。

通販などでよく聞く単語であるが、このコエンザイムQ10は、細胞のエネルギー
であるATPを産生する上で不可欠な物質であり、抗酸化作用もある物質で
これを取ると老化を緩やかにするという話も興味深かった。



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[ 2018年03月20日 04:19 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

DNAを操る分子たち

DNAを操る分子たち



私は高校のときは物理と化学を選択し、大学も工学部だったので、生物
は中学と高1レベルの知識しかないが、そんな私でも面白く読むことが
できた。

生物には染色体があり、その染色体の中にDNAがある。

そのDNAを折りたたむのに重要な役割を果たすのがヒストンというタン
パク質になるが、これにアセチル基(CH3CO)やメチル基(CH3)、ユビキノン
やSUMOといったタンパク質がくっつく。

アセチル基(CH3CO)がくっつくことで、それが目印になり、タンパク質
の合成(遺伝子発現)が促されるという効果がある。

またメチル基(CH3)がくっつくと転写が抑制されたり、促進されたりする
という、糖質やタンパク質に当たり前にある基がDNAにかなり重要な
関わりをすることが理解できた。

また、DNAとRNAについても分子レベルの話が理解できた。

DNAはデオキシリボ核酸、RNAはリボ核酸という。

DNAのほうが安定しており、遺伝情報の長期記憶、RNAは不安定で
タンパク質を作るのに用いられ、その違いは構造にある。

核酸は、リン酸+糖+核酸塩基でできており、DNAとRNAとの違いは
糖の部分で、DNAのほうがその名の通り(デ・オキシ=脱酸素)、
酸素が分子が少なくなっている。
deoxribo_2018pg.jpg
(九州肉屋.jp第16回 食肉の栄養 -核酸と酵素-より)

糖以外では、塩基の部分で使われる塩基が若干違う。

DNAは塩基の部分は、A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)
となるが、RNAはT(チミン)の代わりにU(ウラシル)がつく。
ans-156665107.png


また、塩基の構造を見ると、T(チミン)というのはU(ウラシル)がメチル化
したものだということがわかる。ここでもメチル基が関わっている。

この記事にあることは高校生物でも習う話らしいが、分子の観点でDNAや
RNAを見つめるというのはなかなか、頭の体操になって面白かった。


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[ 2018年02月22日 04:21 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ




ウイルスは生命に属さないと言われるが、増殖もするし生命っぽいのに
何でなのか?

そうだ、ウイルスについてもっと知ろうという気になり、調べてみるとこの
本が2007年のベストセラーになったというので、早速図書館で借りてきた。


本にはあっけなく、生命とは自己複製するシステムであり、、ウイルスは
生命ではないということが書かれておりいた。

動物、植物、菌類は自分で細胞を分裂させるが、ウイルスは他の生物に
寄生しないと生きて行けず、ウイルス単体では分裂もせず、結晶にもな
ることができるという。

なので、菌類に比べると、ウイルスというのは幾何学的な形をしているも
のもあるという。

ウイルスというのは、小さすぎて光学顕微鏡では見ることができないため、
昔は、なぜ人が病気になるのかわからない部分も多かったが、電子顕微
鏡が発明され、ウイルスが発見されたという話や、野口英世とか、ロザリ
ンド=フランクリンと行った、生物学者のことなどにも触れられており、
なかなか面白い本だった。

ただ、ウイルスについてもう少し科学的に理解するには他の本も読む必
要があると感じた。


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[ 2018年02月16日 04:08 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

生命を支えるATPエネルギー

生命を支えるATPエネルギー



ATPはアデノシン三リン酸といって、人間の代謝で使われる大変重要な
物質であることを高校のときに学ぶが、人間の代謝に限らず、動物、植
物、菌、細菌などすべての生物の細胞内に存在するエネルギー物質で
ある。

動物の場合、糖質をエネルギーにしているが、その糖質のエネルギー
を体内に蓄える際、ADP(アデノシン二リン酸)にもう一つのリン酸を
結合させてATPとしてエネルギーとし、筋肉などを動かすときにATPを
ADPとして分解して蓄えたエネルギーを放出する。


植物の光合成の場合、ATPは明反応と暗反応で使われ、明反応で、
水を酸素分子と水素イオンに分解すると同時にATPが合成され、
暗反応で二酸化炭素を糖に変えるときにATPは消費される。

何で、こんな回りくどい仕組みになっているかというと、糖を直接燃焼
させてエネルギーを取り出すと、莫大なエネルギーが放出され使えな
いので、使えるエネルギーの量が絶妙なATPが使われているというの
である。

炭素、酸素、水素、窒素以外の基本的な元素以外に、このリンという
元素が使われるのは、エネルギー的に絶妙というのは分かったが、
生命の誕生の過程で、よくこのような物質を使うことを選択したもので
ある。

関連記事
生と死を握るミトコンドリアの謎(2012/11/24)
http://yama2190.blog.fc2.com/blog-entry-717.html




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[ 2018年02月02日 04:34 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

肥満遺伝子

肥満遺伝子




私も体重100kgを経験したことがある。

また、今でも84kgあり、まだまだ肥満気味なので肥満遺伝子と聞くと気に
なってしまう。

肥満というのは遺伝によるものなのか、環境によるものなのかどっちが
要因なのかと2択で言われることがあるが、結局はどちらの要因も関係
があるというのが、答えのようである。

アメリカのピマ族というインデアンは、アメリカのアリゾナ南部に居住する
グループと、メキシコに定住したグループがあるが、アメリカの方のピマ
族は農業から離れて高脂肪食のアメリカ風に変化した途端、成人の
90%が高度な肥満を呈しているが、メキシコで酪農をしているピマイン
ディアンは痩せたままだという。

これは環境が変わったからと言えなくもないが、そもそもアメリカにいる
ピマ族の90%も肥満なのだから、遺伝によるものとも言える。

そんな肥満であるが、レプチンというホルモンが関係しているということ
が、長年の動物実験で明らかになったということが本に書かれていた。

その関係を見つけた方法とは、ネズミどうしを外科手術でくっつけると
いうパラバイオーシスという方法である。

Fatmouse.jpg

普通のマウス、ob/obマウスという遺伝性肥満マウス、db/dbマウスという
糖尿病肥満マウスをパラバイオーシスでくっつけ、ホルモンを共有させる
ことで、

・正常マウスとob/obマウスの組合せでは、ob/obマウスの体重が減少
・正常マウスとdb/dbマウスの組合せでは、正常マウスが餓死
・ob/obマウスとdb/dbマウスの組合せでは、ob/obマウスの体重が減少

という結果が出たという。

詳しい説明は医学的な話なので、私にもあまり理解できなかったが、
ようするにこういった実験で、レプチンとかインスリンの効果を実証した
ということらしい。

実験される動物もかわいそうではあるが、こういった動物実験がある
からこそ、こういったホルモンの作用がわかり、医学が発展するわけで、
人間の発展のためにはやむを得ない犠牲なのだろうと思った。


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[ 2018年01月23日 04:55 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

ダーウィン入門

ダーウィン入門



ライフワークの一つとして、自然科学や工学の本を読んで知識を深める
というものがあるが、生物学については最近読めていなかったので、
進化論の本でもと思い、ダーウィン入門という本を借りた。

ダーウィンとか、進化論とか、あまり深く知らなかったので、この本で
知識を増やすことができた。

ただ、内容が難しく、とても入門という本ではなかったが、ダーウィン
が生きた時代の生物学の背景とか、現代でも論争が続いているダーウィ
ンの自然淘汰説(自然選択説)と、1960年代に日本人が提唱した中立
進化説というものがあり、激しい論争の末、現在は両論とも正しいと
なっているがそれでも、まだ論争が続いている話が把握できた。

また、生物学も、化石などから進化をたどるという意味で地質学とも
関係があるし、進化の過程で色々な標本があり、それを統計学を使っ
て仮説を検定していくといった学問間のつながりなどもあることが
理解できた。

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[ 2017年12月19日 04:04 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

まだ誰も解けていない科学の未解決問題

最近、数学とか物理のいわゆる「未解決問題」に興味があるため、その界隈
の本を読み漁っている。

そんな中で、竹内先生の分かりやすそうな未解決問題の本があるので、
図書館で借りてみた。

この本を読んで2点ほど書きたい。

12個の未解決問題が挙げられ、物理や数学だけではなく身近な未解決問題
にもこの本では触れられていたが、その中でも「心脳問題」が一番興味深かっ
た。

我々人間を構成する物質は分子からできており、いろんな化学反応やら、
電気信号により生命活動をしているわけだが、その中でも我々の「意識」と
いうのは、物理や化学でいうと何でできているのか?というと色々な説は
あるものの何も解決していないという。

心と体については哲学的なアプローチについては、昔、高校の現代社会な
どで習った覚えはあるが、科学的なアプローチなど考えたこともなかったので
これから深堀して調べたいテーマの一つになった。

あと、もう一つは「問題」に関する考え方である。

我々社会人は「問題」には未解決であるのが当たり前だと思えるわけであるが、
学生のころには解決している問題についてその解き方を教えられる。

学生は、学校で解答のある問題ばかりといていたので、社会に出て未解決な
問題にぶち当たるわけであるが、そこで世の中は未解決の問題もあるのだと
思える人間と思えない人間がいて、そこで最初の振り分けが始まるのだと
改めて思った。


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[ 2016年06月15日 04:44 ] 生物 | TB(-) | CM(0)

マンガでわかる米の疑問

我々日本人のほとんどが毎日当たり前のように食べているお米について
のいろいろな雑学的な知識が得られる本である。

米のブランドにコシヒカリとササニシキがあるという子供のころからの知識
があったが、実はすでにササニシキという銘柄が人気があったのは1990
年代前半までで、2005年にはもう作られなくなったという。

なぜかというと、茎が細く折れやすく、いもち病などにもかかりやすく、
味の好みが甘すぎずさっぱりしたササニシキより、甘くて粘りのある
コシヒカリに人気が移ってきたからだという。

いまでは、あきたこまちやひとめぼれといった銘柄もよく聞くようになったが、
米の種類に金芽米というものがあり、これも銘柄かなと思ったら、そうで
はなく、コメの製法についた名前らしい。

他にも、カレーライス専用米とか、コメの種類にもいろいろあることを知る
ことができた。




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[ 2016年03月27日 04:09 ] 生物 | TB(-) | CM(0)
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旅好きおやじの日記

Author:旅好きおやじの日記
職業はIT関係です。
趣味は海外旅行(22カ国制覇)、読書、資格取得です。
取得した資格は以下のとおりで、半分趣味のようになってます。

・情報処理
 ・ITストラテジスト
 ・システム監査
 ・プロジェクトマネージャ
 ・アプリケーションエンジニア
 ・テクニカルエンジニア(システム管理)
 ・テクニカルエンジニア(データベース)
 ・ネットワークスペシャリスト
 ・エンベデッドシステムスペシャリスト
 ・情報セキュリティアドミニストレータ
 ・情報処理一種
 ・情報処理2種
 ・情報セキュリティマネジメント
 ・ITパスポート
 ・情報処理安全確保支援士試験合格
・元PMP
・ITIL V3 Foundation
・Oracle Master Gold
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