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ITインフラ系のテストでの教訓 その1

昨年末にメインフレームの更新をした。

運用テストを万全に行ったつもりだったが、移行時に1つ冷や汗をかく場面が
あり、移行後の本稼働時に2つ別の問題が発覚した。

3つとも、メインフレーム自体の問題というより、運用テストのやり方の問題と
いうか限界により起きたものである。

今日は、そのうちの1つである移行時に冷や汗をかいた場面について書いて
みたい。

ここで得た教訓は
「テストの際、やむを得ずテスト環境を使う場合、テスト環境と本番環境の
 差を精査しておく」
というものである。

業務系のアプリの場合、データベースやアプリケーションサーバなどのソフ
ト的な部分を本番環境とテスト環境で同じ状態にしておくことは比較的簡単だし、
当たり前のように実施することである。
インフラ系の場合、更新対象のインフラは本稼働前にテスト環境として使用する
ものだが、更新対象のインフラと連携する先の環境の用意については、連携先の
管理者にお任せになることが多い。

移行時に起きた現象は、メインフレームと他のサーバとのデータ通信を中継
するサーバ(以降中継サーバ)の間の通信で起きた問題である。


中継サーバというのは、いろんなサーバ系の通信のHUBの役割を担うサーバ
である。
データを連携するサーバの数が膨大になると、サーバ間の連携は中継サーバ
をかますのが一般的である。
そうしないと、1つのサーバの定義の変更をした場合、それに関連するすべて
のサーバの定義を直さなければならない。中継サーバを間に入れておくと、
変更のあるサーバと中継サーバの2つだけの定義を変えれば良い。


中継サーバはそんな役割のサーバなので、なかなか停止するのが難しく、
運用テストのときには、新しいメインフレームとの通信テストは中継サーバの
テスト環境との間で行った。

機能テストで問題がなければ、技術的に問題ないはずだという判断からで
ある。

今回の場合、運用テスト時には、新しいメインフレームと中継サーバのテスト
環境との通信がうまく行っていたのだが、本番移行時に、新しいメインフレーム
と中継サーバの本番環境との通信がうまく行かないというトラブルが起きた。

原因が全くわからない。

中継サーバの担当者に聞いてみても、中継サーバの本番環境とテスト
環境との違いはIPアドレスぐらいだという。

こういう状況の場合、原因を突き止めるのに苦労する。

中継サーバの本番機と、更新前のメインフレームとの通信は問題なく行え
ていたので、メインフレームを新しくしたことが原因なのは明らかなのだが、
メインフレーム側から見ても運用テストで中継サーバのテスト環境との通信
がうまく行っているので、双方の担当者はお互いに相手側の問題であるとい
う気持ちで調査を始めたわけである。

移行作業は朝8時から実施しており、12時になっても原因がわからない状態
だった。
各拠点から他の移行チェック項目がOKの報告が続々と入ってくる中、問題は
この中継サーバの問題解決待ちとなってきた。

幾つかの拠点では、移行テストが終わる拠点もででていたが、なかなか、
原因がわからない。

ようやく14時頃になり、中継サーバのサポートに問い合わせていた今回の
現象についての回答が返ってきた。

中継サーバで管理しているメインフレームのホスト名が英小文字なのに対し、
メインフレームから返ってくる通信制御に関する自分自身のホスト名が英
大文字になっていたため、中継サーバ側でホスト名のアンマッチにより通信
ができなかっただけであった。

メインフレーム側はもともとホスト名を英大文字しか使えないのだが、
メインフレームと中継サーバの間を取り持っている通信制御サーバが、
中継サーバの定義内容にあわせて英大文字を英小文字に変換してくれていた
のだが、今回の更新で通信制御サーバの仕様が変わり、中継サーバの内容を
参照するという親切機能がなくなったことが原因だとわかった。

また、中継サーバで定義しているメインフレームのホスト名は英小文字にして
いたのに対し、中継サーバのテスト環境で定義しているメインフレームのホスト
名が英大文字になっていたため、運用テストではこの問題が発覚しなかった
のである。

問題は、この通信制御サーバの非互換が把握できていなかったところによるも
のが大きい。
ただ、これはベンダからの情報がなければプロジェクト側としては防ぎようが
ない話である。
プロジェクト側の問題としては、中継サーバ側の本番環境とテスト環境で、
メインフレームのホスト名に差異があったことになかなか気づけなかったとい
うところが問題であった。

振り返ってみると、運用テストの前に中継サーバの担当が、中継サーバの本番
環境とテスト環境は全く同じだからと言われ鵜呑みにしたことが問題である。

テストの際には、テスト環境と本番環境の違いが何なのかもっと精査すること
という教訓を得ることができた。
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