舞いあがれを見終えて

昨日、NHKの2022年度後期の朝ドラ「舞いあがれ」の本編の放送が終わった。

なかなか、いいドラマだった。

前作の「ちむどんどん」がご都合主義ということで、Twitter民からかなり批
判を受けていたが、この「舞いあがれ」は最初から最後までいい雰囲気で終
わった。

朝ドラといえばヒロインの子供時代の子役の演技が、まずつかみとして重要
な位置を占めるが、主人公の舞ちゃんの子供時代を演じた浅田芭路ちゃんの
演技が天才的だった。
また一緒に飼育係をやっていたクラスメートの久留美ちゃんが、夏の暑い時
にクラスで飼育していたウサギのスミちゃんを家に持ち帰り、翌日に死んで
しまいクラスの女子に「ウサギ殺し」と仲間外れにされ、自分自身も悩んで
いたところ、舞ちゃんにウサギは飼い主にも病気を隠すことがあるので、
死んだのは久留美ちゃんのせいじゃないと慰められたときの、久留美ちゃん
のうれしそうな顔は忘れられないし、そのあとの舞ちゃんの表情もよかった。

母親役の永作ちゃんとか、おばあさん役の高畑さんも、さすが名女優という
感じで少女時代のパートはすごくよかった。

こんな出来がいい状態のまま、大人パートの福原遥が引き継げるのだろうか
と思った。

私のそれまでの福原遥像は、クッキンアイドルまいんちゃんのイメージが
強烈で、いないいないばぁという幼児番組のお姉さんを務める琴ちゃんと
わんわんワンダーランドでの共演では、主役の琴ちゃんをかすませたぐら
い目立っていた。

こんなスーパーヒロイン性のある人物に、あのはかない感じの芭路ちゃん
の後継なんか務まるかと思って、見ていたら、結局は芭路ちゃんのほうが
福原遥ちゃんの雰囲気を演じていたのかと思えるほど、雰囲気は同じ感じ
だった。

半年色々あったが、あの病弱の飛行機のパイロットを夢見る舞ちゃんが
いろいろ急展開はあったものの、最後まで東大阪で飛行機の仕事に携わ
り、最後には少女の時に夢見たパイロットとして五島列島の空を飛ぶと
いう終わりかたはとてもよかった。

また、最後に浅田芭路ちゃんが舞ちゃんの娘として再登場してくれたの
は視聴者へのサービスだろう。

物語は近未来の2027年で終わるが、あの空飛ぶ車もSFではなく、その
2年前に行われる大阪万博で出展され、飛行実現に向け現実の世界でも
プロジェクトは進んでいるので、2年後に行われる万博で2拠点間運航が
実現できれば、物語としてだけではなく、現実の世界としても伏線が
回収されるので、今後に期待である。

舞ちゃん、貴司くん、久留美ちゃん半年間お疲れ様でした。